当製品は、日常生活防水程度の防水性能しかないため、
そのまま、食品の内部に埋め込むと、食品の水分がハイパーサーモクロンの内部に浸み込み、故障の原因となります。
その用途でご利用される場合は、防水保護が必要ですので、
小さな耐熱性レトルト袋を作成し、それにハイパーサーモクロンを入れて密封してから、食品の中に埋め込むか、
あるいは、別売品のDS9107カプセルに入れから、食品の中に埋め込むようにしてください。
なお、オーブンなどの加熱装置内に入れた“直後”は、ハイパーサーモクロンは、炉内の温度と同じ温度を示しません。炉内の温度になるまで数分かかります。
それは、炉内に入ったハイパーサーモクロンが、一瞬で、炉内の温度まで熱くならないからです。
しかし、だからと言って、加熱開始時の食品内部の芯温を計測するのに時間がかかるという意味ではありません。
食品自体も、ハイパーサーモクロンと同様、加熱装置内に入れた瞬間に、炉内の温度に到達しないからです。
つまり、食品内部とハイパーサーモクロンが同じように炉内の温度に向かって加温されていきますので
食品の芯温の変化を、大きな時間的なズレもなく計測することができます。
ただし、電磁波を利用した加熱装置(例えば電子レンジ)には、ハイパーサーモクロンはご利用いただけませんのでご注意下さい。
ご注意: ハイパーサーモクロンは、試験用食品(サンプル)にのみ埋め込むようにしてください。
実際に流通する食品に埋め込むようなことは決してされないようにお願いします。
専用USB接続ケーブルについて
1. ハイパーサーモクロンを専用USB接続ケーブルに取り付けた状態で温度を記録するのですか?
通常の使用方法では、USB接続ケーブルから取り外して、計測させます。 取り付けるのは
計測条件設定する時と、ハイパーサーモクロンから計測データをパソコンに回収する時にだけです。
2. 複数のパソコンで使用できますか?
使用できるパソコンの台数に制限はありません。 計測条件設定に使ったパソコンだけでなく、
別のパソコンにUSB接続ケーブルを取り付けて、計測データをハイパーサーモクロンから回収することもできます。
3. ハイパーサーモクロンと専用USB接続ケーブルがセットになった商品は、ありますか?
あいにく、ございません。 個別にお求めください。
なお、ハイパーサーモクロンを複数ご利用の場合でも、専用USB接続ケーブルは、特別な理由がない限り、少なくとも1本あれば十分です。
4. サーモマネジャーキットやスーパーサーモクロンキットに付属のUSB接続ケーブルを代用できますか?
はい、ご利用可能です。
ただし、その接続ケーブルが上の写真の形状ではなく、下の写真ように、
ボタン型ロガーの取付口が2つあるタイプ(旧タイプ)の場合、こちらの注意点をご覧下さい。
5. サーモクロン や スーパーサーモクロン や ハイグロクロン で使っているUSB接続ケーブルは、このハイパーサーモクロンにも使用できますか?
6. USBハブを介してUSB接続ケーブルを利用することはできますか?
残念ながら、USBを分岐するための機器・器具を介して接続した場合は、動作保証ができません。
7. 複数のハイパーサーモクロンを利用する場合、同じ数の専用USB接続ケーブルを購入する必要がありますか?
必ずしも必要はありません。
専用USB接続ケーブルは、利用するハイパーサーモロクロンの数に制限はありません。
ですので、複数のハイパーサーモクロンを使用する場合であっても、
特に理由がなければ、
ハイパーサーモクロンと同数の接続ケーブルは必要なく、
接続ケーブルは1本あれば十分です。
8. ハイパーサーモクロン1個とUSB接続ケーブル1本さえあれば、温度計測はできるのですか?
温度計測ポイントが1箇所であれば、基本的には、他に特別ご購入いただくものはございません。
専用ソフトのRhManagerは、フリーソフトですので、弊社ホームページからダウンロードして
無償でご利用いただくことは可能です。
ただし、この製品を利用するにあたって、対応のWindowsのOSがインストールされたパソコンが
少なくとも1台は別途必要です。 また、USBポートのないパソコンにはご利用いただけません。
また、お客様の目的とされる温度計測によっては、別売品のDS9107カプセルなど
が必要になることもございますが、その種の必要備品は、お客様でご判断ください。
9. 過去に購入したUSB接続ケーブルでも、新しいスーパーサーモクロンに利用できますか?
可能です。ケーブルが故障していない限り、そのままご利用可能です。
専用ソフト「RhManager(RHマネジャー)」について
1. ソフトの入手方法は?
RhManager(RHマネジャー)は、フリーソフトです。
次のページから最新版を無料でダウンロードできますので、インストールしてご利用ください。
※ネットからのダウンロードに制限がかかっている企業様の場合、
『ソフト入りCD』をお求めください。価格は1枚1500円(税別)です。
▲TOP
2. ソフトの英語版や中国語版はありますか?
中国語版はございませんが、英語版であればございます。
英語版は、次のページから無料でダウンロードできますのでご利用ください。
RhManager英語版ダウンロード
< 取扱説明書(英文)は、ソフトをインストール後にPDFで表示可能 >
※ 当面、中国版のリリース予定はございませんが、
ご希望であれば、その中国語版の製作をリクエストしてください。
ご要望される方が多くなれば、将来的に、その中国語版の製作を検討させていただきます。
3. 複数のパソコンにインストールしてもいいですか?
当ソフトはフリーソフトです。 台数に限りなく、インストールして、無償でご利用いただけます。
ソフトは、ダウンロードページより無償でダウンロードすることも可能です。
例えば、計測したデータを第三者に見てもらったりするときにも便利です。
4. ソフトを新しいバージョンに更新しても、今使っているハイパーサーモクロンや専用ケーブルはそのまま使用できますか?
ハイパーサーモロクロンやケーブルは、ソフトのバージョンには関係しないので、そのままご利用いただけます。
また、ハイパーサーモクロンやケーブルは、パソコンのOSにも関係しませんので
そのOSに対応したソフトのバージョンをインストールするだけでご利用いただけます。
5. 購入前にデモ用ソフトで試すことはできますか?
デモ用ソフトはございませんが、製品のソフト
が当ホームページから無料でダウンロードしていただけますので、
デモデータとあわせてダウンロードし、インストール後にデモデータを開いてご確認下さい。
6. データをExcelに移せますか?
パソコンにMicrosoft社のエクセル(Excel 2010/2013/2016/2019)がインストールされていれば、
Excel形式で保存できます。
ご購入前に、事前確認されたい場合は、当ホームページから、
ソフトとデモデータをダウンロード し、インストール後にデモデータを開いて、Excel形式で保存すれば、
ご覧いただけます。
7. 計測開始日時を設定できますか?
はい。 ソフト上で予約設定して遅延スタートさせることができます。
条件設定時に希望される開始日時を入力するだけで簡単に行えます。
8. 購入前にソフトの使用説明書を見ることができますか?
製品のソフトを当ホームページから無料でダウンロードしていただき、
ソフトをインストールしていただければ、使用説明書(PDFファイル)を表示させることができます。
また、使用説明書のみでよろしければ、当ホームページの次のサイトで使用説明書を開くことができます。
9. 複数の回収したデータを一つのグラフ上に表示できますか?
その複数のデータをソフト上で、同時に表示させた後に、
メニューバーの[ファイル] →
[Excelファイルで同一グラフ上に表示]を選択すれば、
表示されたデータが結合されて、一つのExcelファイルとして変換されます。
※ ご注意: Microsoft社のExcelをインストールしていないパソコンではご利用いただけません。
また、データの組合せにより、結合させることができない場合があります。
10. 別ソフトのThermoManager(サーモマネジャー)を代わりに使えますか?
ご購入後によくあるお問い合わせ
1. 再設定をしても、累積計測数がリセットされません。どうしてですか?
ハイパーサーモクロンは、一度に最大8192または4096の計測数を記録しておくことができ、
計測終了後に再設定し直せば、そのデータは消去(リセット)されて、新たにデータを
記録できるようになっています。
お尋ねの累積計測数は、そのように繰り返し使用した場合の延べ計測数ですので、
リセットさせることはできません。
▲TOP
2. 購入して、まだ未使用なのに累積計測数が0(ゼロ)でないのは、どうしてですか?
ハイパーサーモクロンは、製造後に、動作試験のために、ご購入時には既に数回〜数千回ほど計測しています。
そのテストに使われた計測数が、その累積計測数に表示されています。
3. 購入したハイパーサーモクロンが、ソフト上では『サーモクロンSLタイプ』と表示されたり『DS2422』
などと、表示されます。 また、計測後にデータ回収ができません。
おそらく ご使用されているソフト『RhManager』のバージョンが古い可能性があります。、
ハイパーサーモクロンをご利用いただくには、バージョン2.03以上の『RhManager』をご利用ください。
弊社ホームページのダウンロードのページからその最新バージョンがダウンロード(無償)可能です。
※ バージョンの確認は、メニューバーにある「バージョン情報」をご確認ください。
4. 専用ケーブルをUSBポートに接続しても、【専用ケーブル未装着】の表示のまま変わらず、専用ケーブルが認識されません。
専用ケーブルにハイパーサーモクロンを取り付けていない状態で、そのようになるということは、以下のことが考えられます。
・専用ソフトのダウンロードに失敗している。(セキュリティにより、ネットからのソフトのダウンロードが不完全であった可能性があります。)
・専用ソフトのインストールに失敗している。(セキュリティにより、ソフトのインストールが不完全に完了した可能性があります。)
・USBポートが情報漏洩対策ソフト等で制限がかかっている。(パソコンのシステム管理者にご相談ください。)
・使用しているWindowsが仮想PC(仮想マシン)など、通常のWindowsのOSではない。
・USBポートに不具合がある。(別のUSBポートで試してみてください。)
・USBハブを介してパソコンに接続している。(一部のUSBハブではご利用できない場合があります。)
・専用ケーブルに不具合がある。
▲TOP
5. ハイパーサーモクロンをパソコンに接続すると、【ロガー未装着】 の表示が、【専用ケーブル未装着】 に変わり、使用することができません。
その差し込む向きを間違えていない場合は、
その原因は、ハイパーサーモクロンの故障もしくは製品寿命によるものと考えられます。
ただし、下のイラスト図のように、当製品には、表面に溝(隙間)があり、その溝に伝導性のあるごみ(例えば鉄粉)が挟まっている場合でもそのような症状が出る場合があります。
▲TOP
6. ハイパーサーモクロンをパソコンに接続すると、【非対応ロガーが装着】と表示されて、設定することができません。
ハイパーサーモクロン用のソフト「RhManager(RHマネジャー)」ではなく、
別ソフトの「ThermoManager(サーモマネジャー)」をお使いではありませんか?
ハイパーサーモクロンには、専用ソフト「RhManager」をお使いください。
弊社ホームページのダウンロードのページから、無償でダウンロードできます。
※「ThermoManager」は、サーモクロンGタイプ専用のソフトです。
▲TOP
7. ハイパーサーモクロンをパソコンに接続すると、【ロガーの内部異常】と表示されて、使用できません。
ハイパーサーモクロンの内部に異常があります。
内部の集積回路が異常をきたして故障した場合や、製品寿命となった場合に表示されます。
いったん、そのような状態になると、修理することも、電池交換をすることもできません。
また、内部に蓄積された記録データも同時に消失しますので、復旧させることはできません。
▲TOP
8. ハイパーサーモクロンをパソコンに接続しても、【ロガー未装着】の表示のまま変わらず、全く反応しません。
それでも、【ロガー未装着】の表示のまま変わらないようであれば、次の理由が考えられます。
9. 回収して保存したデータ(拡張子が.rhm)が、別のパソコンでは開けません。 なぜですか?
それぞれのパソコンに入っている専用ソフトの「RhManager(RHマネジャー)」のバージョンが異なると、開けない場合があります。
あるバージョンの「RhManager」で、データを保存したファイル(拡張子がrhm)は、
それよりも古いバージョンの「RhManager」では、開かない場合があります。
その場合は、古いバージョンの入ったパソコンに、最新のバージョンをインストール
すれば、開いて見ることが可能です。 「RhManager(RHマネジャー)」の最新版は、
弊社ホームページのダウンロードのページから、無償でダウンロード可能です。
注記: 古いバージョンの「RhManager」で保存したファイル(拡張子がrhm)は、そのバージョンより新しい「RhManager」であれば、
バージョンが異なっていても、開いて見ることは可能です。
10. 購入直後や、実際に使用する前に、正常に動作するかを確認したいと思います。
動作確認として何をしたらいいですか?
例えば、試運転として、1時間程度、ハイパーサーモクロンを机の上に置いて
計測させてみてはいかがでしょうか?
正常であれば、その1時間後に、温度データが異常なく回収できるはずです。
もし、温度精度の確認もされたいのであれば、
110℃〜140℃の恒温槽の中に、
ハイパーサーモクロンを30分間入れて、その精度をご確認ください。
11. 計測後、データ回収をしようとすると、ソフト上で『不正な浮動小数点数演算命令』が表示され、
データ回収が出来ません。 どうしたらいいですか?
ソフト(RhManager)のバージョンが古い可能性があります。
バージョン2.03よりも前のRhManagerで、ハイパーサーモクロンを設定すると、そのようなエラーメッセージが出ます。
残念ながら、その古いバージョンのソフトで設定したデータは、もう回収することはできません。
※ただし、ソフトのバージョンが2.02よりも新しいにもかかわらず、そのエラーメッセージが出る場合は、
ソフトのバージョンを最新版にしてから、データの回収を行ってください。
もし、それでもデータを読み込めない場合は、そのハイパーサーモクロンは、故障しているか、もしくは、製品寿命です。
ソフトの最新版は、下記ダウンロードのページから無償でご利用可能です
12. 使用有効期限が購入後約6ヶ月とのことですが、1年過ぎてもまだ正常に使えています。 なぜですか?
製品仕様上(製品保証上)、確かにそのようにご案内しておりますが、
内蔵電池の寿命は1年以上ありますので、必ずしも約半年以内にご利用できなくなるということはございません。
ただし、約半年を経過すると、たとえ電池残量が残っていても、いつ製品寿命となってもおかしく状態ですので、早目の交換をお勧めいたします。
計測途中に寿命となった場合は、異常値を示したり、あるいは、その計測途中のデータさえも回収できなくなります。
13. ソフトのRhManagerを起動すると「モジュール'RhManager.exe'の・・・読み取り違反がおきました。」
のエラー表示が出てソフトが使用できません。
まずは、ソフトのRhMamagerを最新版にインストールしなおして解決しないかをご確認ください。
それでも解決しないようであれば、ウイルス対策ソフトを一時無効にして、
RhManagerを再度実行してみてください。
14. 解除番号を忘れた場合は、どうしたらいいですか?
その他
1. 製品購入時に検査成績書、校正証明書 や トレーサビリティ証明書が付いていますか?
ハイパーサーモクロンは、製造時に、110℃と140℃の2点で温度検査を全品で行い
その測定確度が、その2点とも±1.5℃以内でであることを確認していますが、
その検査データを社外には発行しておりません。
どうしても校正証明書が必要な場合は、商品をご購入後、お客様ご自身が直接、
温度校正のできる検査機関にご依頼ください。
もし、そのような温度校正ができる検査会社をご存知なければ、
たとえば、
(株)レックスの校正サービスにご依頼されてはいかがでしょうか?
比較的リーズナブルな校正費用で、校正証明書を発行してもらえるようです。
なお、もしも、
一般的な検査会社の校正費用よりも、
割高(約4倍以上の費用)になってもいいということでしたら、
弊社に、校正証明書付きで商品をご注文ください。
ハイパーサーモクロン1個につき約7万円の追加費用で、
外部の検査機関に校正に出して、
JCSS標章の入った校正証明書をお付けいたします。
その検査にかかる日数はおおよそ4週間です。
2. 特注で、もっと高い温度にも使える製品を製作できますか?
残念ながら、仕様と異なる特別品は、お請けできません。
3. 輸出貿易管理令の非該当証明書(該非判定書)は発行できますか?
弊社では、ハイパーサーモクロンは、輸出貿易管理令別表第一に該当する戦略物資ではないと判断しております。
また、別表第二についても、対比すべき外為法上の項目がないため、これも該当しないと判断をしております。
ただ、弊社では『非該当証明書』は発行しておりません。
ただし、下記の非該当見解書でよろしければ、ご利用ください。
4. EAR判定書を発行できますか?
それは、米国輸出管理法の再輸出規制(EAR)に
適用外の製品であることを判定する書類のことを指しているのかと思いますが、
この製品は、その判定する必要はありません。
判定をしなくても、この製品は米国商務省の輸出規制の対象品目となっております。
ただし、規制品目リスト(CCL)に載っていないEAR対象品目のため、EAR99というカテゴリーに分類されます。
そのため、禁輸国(現在、現在、キューバ、イラン、スーダン、北朝鮮およびシリアの5カ国)に対して輸出または再輸出することが禁止されています。
ただし、どうしても文書として必要ということであれば、次のEAR判定(PDF)を印刷してご利用ください。
5. 航空便で運ぶため、内蔵されているリチウム電池のWatt-hour(ワット/時)が知りたい。
このご質問は、おそらく、航空会社や船舶会社等から、内蔵電池の危険物確認のために
尋ねられているのかと思いますが、 それは、誤解をされています。
ワット時定格量(Wh)を確認する必要があるのは、リチウムイオン電池の場合だけです。
ハイパーサーモクロンに内蔵されているのは、リチウムイオン電池ではありません。
内蔵されているのは、リチウム金属電池(Panasonic社の型番BR1225A)です。
ですので、
航空輸送される場合で、電池のことを尋ねられているのであれば、次のことをお伝えください。
(1) 内蔵されている電池は、ボタン電池(Panasonic製 コイン形リチウム電池 型番BR1225A)であること。
(2) 機器(ハイパーサーモクロン)に内蔵されている電池の数が1個であること。
(3) 内蔵電池は、ボタン型電池(セル)であり、組電池(バッテリー)ではないこと。
(4) 内蔵電池は、リチウム金属電池であり、リチウムイオン電池ではないこと。
(5) 内蔵電池の重量は0.8gで、そのリチウム金属の含有量が0.01gであること。
(6) 内蔵電池は、国連試験基準マニュアル(UN Manual of Tests and Criteria, Part V,sub-section 38.3)の各試験要件に適合していること。
(7) この電池は、機器(ハイパーサーモクロン)に組み込まれており、国連番号が、UN3090ではなく、UN3091であること。
(8) 内蔵電池は、IATA危険物規則の包装基準PI970 SectionUに該当すること。(Section I ではありません)
なお、上記のように、包装基準がPI970 SectionUの場合は、
@ リチウム電池輸送書類の添付、
A リチウム電池取扱いラベルの貼付け、
B 航空貨物運送状(AirWaybill)に「Lithium metal batteries in compliance with Section U of PI970」の記載
が、IATAの危険物規則で義務づけられていますが、
しかし この製品には、コイン電池(ボタン電池)が1個だけしか入っていないため、
上記@とAの、そのような危険物申告やラベル貼付けは必要はありません。
上記Bに関しても、航空貨物運送状(AirWaybill)に、そのような記載はしないでください。
※電池の種類がボタン電池で、それが1個しか入っていない製品は、そもそもIATAの規則上は、危険物扱いにはならないはずです。
6. MSDSはありますか? 海外へ送るのに国際配送会社が要求しています。
ハイパーサーモクロンは、化学品ではなく、計測器ですので、
MSDS(Material Safety Data Sheet=化学物質安全性データシート)はございません。
このご質問は、おそらく、内蔵電池の危険物確認のために
航空会社等から、要求されているものかと思いますが、
そうであれば、
ハイパーサーモクロンに内蔵されている電池(Panasonic社の型番BR1225A)は、
以下のようになっていることをお伝えください。
(1) 内蔵されている電池は、ボタン電池(Panasonic製 コイン形リチウム電池 型番BR1225A)であること。
(2) 機器(ハイパーサーモクロン)に内蔵されている電池の数が1個であること。
(3) 内蔵電池は、ボタン型電池(セル)であり、組電池(バッテリー)ではないこと。
(4) 内蔵電池は、リチウム金属電池であり、リチウムイオン電池ではないこと。
(5) 内蔵電池の重量は0.8gで、そのリチウム金属の含有量が0.01gであること。
(6) 内蔵電池は、国連試験基準マニュアル(UN Manual of Tests and Criteria, Part V,sub-section 38.3)の各試験要件に適合していること。
(7) この電池は、機器(ハイパーサーモクロン)に組み込まれており、国連番号が、UN3090ではなく、UN3091であること。
(8) 内蔵電池は、IATA危険物規則の包装基準PI970 SectionUに該当すること。(Section I ではありません)
もし、それでも、内蔵電池(Panasonic社の型番BR1225A)のSDS(製品安全データシート)がどうしても必要な場合は、
Panasonic社のBR1225Aのページにある[製品安全データシート (BRコイン) ]クリックしてご入手ください。
また、内蔵電池の「UN manual of tests and criteria, Part III, sub-section 38.3」の試験結果要約(テストサマリー)を航空会社等から要求された場合は、
Panasonic社のダウンロードサイトで、電池の品番のBR1225Aを指定してご入手してください。
なお、上記のように、包装基準がPI970 SectionUの場合は、
@ リチウム電池輸送書類の添付、
A リチウム電池取扱いラベルの貼付け、
B 航空貨物運送状(AirWaybill)に「Lithium metal batteries in compliance with Section U of PI970」の記載
が、IATAの危険物規則で義務づけられていますが、
しかし この製品には、コイン電池(ボタン電池)が1個だけしか入っていないため、
上記@とAの、そのような危険物申告やラベル貼付けは必要はありません。
上記Bに関しても、航空貨物運送状(AirWaybill)に、そのような記載はしないでください。
※電池の種類がボタン電池で、それが1個しか入っていない製品は、そもそもIATAの規則上は、危険物扱いにはならないはずです。
7. ハイパーサーモクロンを海外に送るのに、旅客機で輸送しても問題ありませんか?
可能です。
ハイパーサーモクロンは、リチウム金属電池を内蔵しているので、
そのようなご懸念をもたれているのかと思います。
確かに、IATA(国際航空運送協会)が2015年1月1日発効した危険物規則書56版では、
乗客を乗せる旅客機には、リチウム金属電池の航空輸送を禁止しています。
しかし、それはあくまでも、「リチウム金属電池」そのものを輸送する場合に限って禁止したものであり、
「リチウム金属電池を内蔵した電子機器」までは禁止していません。
つまり、ハイパーサーモクロンは、「リチウム金属電池」そのものではなく、
「リチウム金属電池を内蔵した電子機器」に該当しますので、旅客機での輸送は可能です。
ですので、当製品が「ボタン電池」の形状に似ているからといって、
航空会社に、当製品のことを「ボタン電池」であると、誤って申告しないようにしてください。
電池そのものと見なされて、許可されませんのでご注意ください。
ちなみに、その内蔵されている電池は、Panasonic社の型番BR1225Aです。
もし、航空会社より、その電池について尋ねられた場合は、次のことをお伝えください。
(1) 内蔵されている電池は、ボタン電池(Panasonic製 コイン形リチウム電池 型番BR1225A)であること。
(2) 機器(ハイパーサーモクロン)に内蔵されている電池の数が1個であること。
(3) 内蔵電池は、ボタン型電池(セル)であり、組電池(バッテリー)ではないこと。
(4) 内蔵電池は、リチウム金属電池であり、リチウムイオン電池ではないこと。
(5) 内蔵電池の重量は0.8gで、そのリチウム金属の含有量が0.01gであること。
(6) 内蔵電池は、国連試験基準マニュアル(UN Manual of Tests and Criteria, Part V,sub-section 38.3)の各試験要件に適合していること。
(7) この電池は、機器(ハイパーサーモクロン)に組み込まれており、国連番号が、UN3090ではなく、UN3091であること。
(8) 内蔵電池は、IATA危険物規則の包装基準PI970 SectionUに該当すること。(Section I ではありません)
《ご注意》 誤って、「電池は機器と同梱している」と申告すると、
許可されません。
必ず、「電池は機器に内蔵している」と申告してください。
もし、それでも、内蔵電池(Panasonic社の型番BR1225A)のSDS(製品安全データシート)がどうしても必要な場合は、
Panasonic社のBR1225Aのページにある[製品安全データシート (BRコイン) ]クリックしてご入手ください。
また、内蔵電池の「UN manual of tests and criteria, Part III, sub-section 38.3」の試験結果要約(テストサマリー)を航空会社等から要求された場合は、
Panasonic社のダウンロードサイトで、電池の品番のBR1225Aを指定してしてご入手ください。
なお、上記のように、包装基準がPI970 SectionUの場合は、
@ リチウム電池輸送書類の添付、
A リチウム電池取扱いラベルの貼付け、
B 航空貨物運送状(AirWaybill)に「Lithium metal batteries in compliance with Section U of PI970」の記載
が、IATAの危険物規則で義務づけられていますが、
しかし この製品には、コイン電池(ボタン電池)が1個だけしか入っていないため、
上記@とAの、そのような危険物申告やラベル貼付けは必要はありません。
上記Bに関しても、航空貨物運送状(AirWaybill)に、そのような記載はしないでください。
※電池の種類がボタン電池で、それが1個しか入っていない製品は、そもそもIATAの規則上は、危険物扱いにはならないはずです。
8. ハイパーサーモクロンは、EUの「RoHS指令」に準拠した製品ですか?
はい。 現在販売しているハイパーサーモクロンは、EU(欧州連合)のRohs指令準拠品となっています。
改正Rohs指令(2015/863/EU)では、鉛(Pb)、水銀(Hg)、カドミウム(Cd)、六価クロム(Cr6+)、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
およびフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP、DIBP)の10物質の使用を制限しています。
ハイパーサーモクロンには、その10物質のうちの鉛が含まれています。
しかし、その鉛は、除外項目7(a)の高融点はんだ及び除外項目15の製品内部のICパッケージ(フリップチップ)に含まれているものであり、
現在、その用途で鉛を使用することは、EUのRohs指令の適用除外用途として例外的に認められています。
そのため、本製品はRohs指令準拠品となっています。
9. ハイパーサーモクロンの原産国はどこですか? 輸出書類に記載が必要です。
最終組み立て地はフィリピンですので、原産国(Country of Origin)はフィリピンと表記してください。
10. 製品保証はどうなっていますか?
万が一、ご購入いただいた製品に、不具合等の初期不良が生じた場合、
すぐにご連絡いただければ、新しい製品と交換いたします。
但し、本製品の使用、または、使用不能による直接及び間接的な損害や損失についての責任は
一切負わないものとさせていただきます。
なお、製品機能上問題とならない、製品表面上の軽微な傷や小さな窪みあるいは汚れは、
不具合品や不良品ではなく、良品とさせていただきます。
11. ハイパーサーモクロンの廃棄処分の方法は?
不要となった、もしくは、寿命となったハイパーサーモクロンを処分する場合は、
通常は、金属ごみとしてお取り扱いされていいとは思いますが、
処分される地域によっては処分方法が異なることもありますので
各自治体に指示に従ってご対応願います。
ちなみに、ハイパーサーモクロンの中に、電池1個が内蔵されていますが、
それは、水銀を一切含んでいないリチウムコイン電池(型式記号はBR)です。
ですので、有害ごみでもなく、
リサイクルのために、分解して電池を取り出して、電器店等の回収ボックスに入れる必要もありません。
12. ハイパーサーモクロンは、KNラボラトリーズ以外で購入できませんか?
この製品は、
米国のAnalog Devices社が製造している部品番号DS1922E-F5#を、
KNラボラトリーズがハイパーサーモクロンという商品名で販売しておりました。
ですので、Analog Devices社やその 販 売 代 理 店 から同製品をお求めいただくことも可能です。
その販売代理店の中では、Mouser Electronics社 が 購入しやすいのではないかと思います。
≪ご注意≫
ハイパーサーモクロンという商品名は、KNラボラトリーズのみが使用している商品名のため、
メーカーのAnalog Devices社やその販売代理店にお問い合わせされる場合は、
ハイパーサーモクロンではなくメーカー部品番号DS1922E-F5#でご照会ください。
≪補 足≫
Analog Devices社のDS1922E-F5#は、ハイパーサーモクロンと全く同一の製品です。
そのため、ハイパーサーモクロンで使用していた専用USB接続ケーブルや専用ソフトのRhManagerで、
そのまま同じようにご利用いただけます。